夜のおしっこモレ・おねしょ対策に
「困った!」ときは

小児科医の先生からのメッセージ

昭和大学医学部小児科学講座 教授

池田裕一先生

夜尿症、小児の排尿障害、小児の腎臓病を専門とし、2002年から昭和大学藤が丘病院小児科でおねしょ・おもらし外来を担当。また小児科HP上におねしょ・おもらし相談室を開設し、おねしょやおもらしでお困りの数多くの保護者からの質問に回答。2009年にカリフォルニア大学サンフランシスコ校(CA,USA)に客員研究員として渡米した後、2011年に帰国し現職着任。いままでの経験をもとに、「おしっこトラブルどっとこむ」を立ち上げる。2017年、「おしっこトラブルどっとこむ」の姉妹サイトとして、子どもの睡眠障害などについて詳しく解説する「すいみんトラブルどっとこむ」を立ち上げる。夜尿症学会常任理事、第29回日本夜尿症学会 大会長。

おねしょ(夜尿症)で悩んでいるお子さまは6歳で10人に1人、10歳でも20人に1人います。毎日おねしょするお子さまは、何もしないで様子をみているだけでは、1年で1~2割しか治りません。しかし、医療機関で適切な指導と治療を受ければ、1年間で6割以上のお子さまが治ります。

当院で治療を受けて、おねしょが治った時にお手紙をくれるお子さまがいます。その手紙には、早く治したいと願っていたこと、夜の飲水制限をがんばったこと、忘れずに夜尿日誌をつけたこと、治ったことで安心して合宿や宿泊行事に参加できて、とても嬉しかったことなどが書いてあります。これら、ひとりひとりのお手紙は、僕にとって貴重でいつも読み返しています。サッカーや野球の合宿に参加したい、学校の宿泊体験や修学旅行を安心して迎えたい、友達のおうちに泊まりに行きたい、こういう気持ちを大切にしてください。そして、おねしょを治すために、このHPを参考にして今日から一緒に頑張りましょう。