夜のおしっこモレ・おねしょ対策に
「困った!」ときは
昼間はとれたのに夜だけのこるのはなぜ?
昼間のおむつはとれたのに、夜はダメ。うちの子、ヘン?
昼間と夜では人のからだのメカニズムが違うのです!
夜のおむつがまだ卒業できなくてもヘンではありません。昼のおしっこは、ママ・パパがおしっこのリズムをつかみながら、たくさんおしっこが溜まった時を見計らって「チーしようね」と誘っていきながら、しつけます。
ところが夜のおしっこは、トレーニングしてよくなるものではありません。夜のおむつはとるものではなく、子どものからだの発達によって、自然にとれるものなのです。
子どもが成長していくと、寝ている間に「抗利尿ホルモン」がたくさん出るようになり、夜のおしっこが減って、その尿をためる膀胱も大きくなっていきます。すると、おむつが濡れない日が増えていきます。抗利尿ホルモンの分泌には、睡眠のリズムがとても大事。規則正しい早寝早起きの睡眠リズムをつけてあげることで、抗利尿ホルモンがよく分泌するようになります。
子どもの自尊心を傷つけないよう、嫌がらなければ昼間はいているパンツに近い、夜用キッズ紙パンツを使うなど工夫し、おねしょをしていなかったら、「よかったね♪」とほめてあげましょう。
監修:
昭和大学医学部小児科学講座 教授
池田裕一先生